授業科目 担当教員 開講期
化学1
(Chemistry 1)
矢野 潤・柴田 亮 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
18299 1年 全学科 必修 3単位
授業目標
 すべての物質を構成する基本粒子の構造、元素の周期律、化学結合、および、物質の状態変化、気体・液体の性質について学習する。また、原子量・物質量と化学変化の量的関係に対する計算力をつける。さらに、化学変化に伴う熱の出入りや反応速度と化学平衡の概念を理解し、基本的な化学変化として、酸・塩基反応および酸化還元反応について学習する。
教科書
新編高専の化学(第2版)  春山志郎監修 (森北出版)
新編セミナー化学IB+II (2004) (第一学習社)
参考書
総合図説化学  佐野博敏・花房昭静 監修 (第一学習社)
授業の進め方
授業は、教科書を中心にできるだけ身近な現象にふれながら講義する。適宜、演示実験や分子模型を取り入れ、各期1〜2回の学生実験を行なう。授業中の小テスト、演習、宿題などにより、理解の定着をはかる。
授業内容
前期 後期
1 化学と生活、元素記号、物質の種類 1 溶解度
2 原子の構造と電子配置 2 希薄溶液の性質

3 元素の周期表、イオン

3 コロイドの性質
4 化学結合と化学式 4 化学変化と反応熱

5 化学結合と化学式 5 学生実験(反応熱)
6 原子量と分子量 6 ヘスの法則、結合エネルギー

7 物質量と化学反応式 7 反応速度と化学平衡
8 中間試験 8 中間試験
9 物質の三態

9 酸と塩基
10 気体の性質 10 中和と塩
11 気体の状態方程式 11 学生実験(中和滴定)
12 学生実験(気体と物質量) 12 酸化と還元、酸化数
13 溶液の性質

13 酸化還元反応、酸化剤と還元剤
14 溶液の濃度 14 金属のイオン化傾向と電池
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を75%、平常点(小テスト、レポート、宿題、授業態度等)を25%で評価する。
学生へのメッセージ
化学は暗記科目ではない。原子の構造を理解すれば、さまざまな化学的現象が系統的に理解しやすくなる。しかし、元素記号をはじめ基本的な項目はその都度覚えていく必要がある。毎回の授業をよく聴き必ず復習をすること。四則計算や分数の計算が正確にでき、数学の指数計算は理解できることを前提とする。