授業科目 担当教員 開講期
回路理論
(Circuit Theory )
井門 英司 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
12360 5年 電気工学科 選択 1単位
授業目標
回路理論では、グラフ理論的な取り扱いで、電気回路網に対する回路方程式(行列形式)が得られること、4端子定数による回路表現を中心に講義する。そして、行列(式)による表現と計算により、回路網に関する種々の量の算定に習熟することを目標とする。
教科書
基礎電気回路  伊佐弘 他著  (森北出版)
参考書
基礎からの交流理論  小郷寛(原著)、小亀英己、石亀篤司 著  (電気学会) 
または 交流理論  小郷寛 著  (電気学会)
授業の進め方
(1)最初の4、5回は問題の演習を中心とし、問題の解答に対する説明を求める。
(2)グラフ理論的取扱いでは、木と補木、基本閉路、係数行列の構成に重点をおく。
(3)英語表現の演習問題も交える。
授業内容
1 インピーダンス・アドミタンスの計算、ベクトル図(英語で記述の問題を含む)
2 回路計算(1) 電流・電圧・回路素子の計算(英語で記述の問題を含む)
3 回路計算(2) 三電流計法、最大電力問題ほか(英語で記述の問題を含む)
4 等価回路(テブナンの定理、ノートンの定理、等価電源)(英語で記述の問題を含む)
5 回路計算のまとめ・臨時試験
6 回路網のグラフ、節点、枝
7 グラフの木とその列挙法、木の個数
8 中間試験
9 グラフの補木と基本閉路
10 基本閉路に基づく閉路方程式とその行列形式
11 節点方程式とその行列形式
12 グラフと回路方程式のまとめ(未知数の個数)
13 2端子対回路の行列表現、Zパラメータ、Yパラメータ
14 Fパラメータと縦続接続
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験と臨時試験を全体の80%に、問題演習と課題提出物を20%に評価する。 
学生へのメッセージ
(1)電気回路網の取扱いは記号法による計算が基礎であり、演習では問題に対する解答の考え方を説明できることが必要です。
(2)グラフ表現は、回路網だけでなく、電気・電子・情報系の分野で広く利用されています。専攻科、大学での科目「グラフ理論」に向けての基礎概念を身に付けて下さい。
本科目は、無線従事者・電気工事士・電気主任技術者関連科目である。
なお、本科目はJABEE認定プログラム電子工学コースの学習・教育目標(B)に関する能力を培う。
学習・教育目標(デザイン工学) B 学習・教育目標(生物応用化学)