授業科目 担当教員 開講期
電子計算機
(Electronic Computer) 		伊月　宣之 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
12320 4年　電気工学科 必履修 2単位
授業目標
本講義では、マイクロコンピュータをハードウェア、ソフトウェア両面から理解するため、マイクロコンピュータの仕組み、メモリやI／Oポートなどコンピュータ周辺素子の構造・回路構成、機械語やアセンブリ言語の初歩を修得する。
教科書
マイクロコンピュータの基礎　　森下巌　著　　（昭晃堂）
参考書
なし
授業の進め方
教科書の内容を中心に講義を進める。前期は計算機のハードウェアについて、まず論理回路の基本的な部分の復習を行い、そのあと計算機の動作原理や接続回路について説明する。後期はソフトウェアについて、主としてアセンブリ言語と機械語に関する内容を、ハードウェアに関連づけた内容で理解させ、入出力インタフェースに関して説明する。
授業内容
前期 後期
1 講義のガイダンス
マイクロコンピュータ（マイクロコンピュータとは、2値信号による数値の表現） 		1 プロセッサの演算機能（演算ユニットと汎用レジスタ、算術演算）
2 マイクロコンピュータ（2値信号による符号の表現、語長とクロック周波数、演習問題） 2 プロセッサの演算機能（フラグ、10進演算、論理演算、シフトと回転、演習問題）
3 基本機能要素（基本ゲート、フリップフロップとレジスタ） 3 プロセッサの動作原理と命令（プロセッサの内部構成、命令とプログラム、プロセッサの基本動作）
4 基本機能要素（TTL集積回路、3状態ゲート、双方向信号バス） 4 プロセッサの動作原理と命令（アセンブリ言語による命令表現、ジャンプとブランチ、スタックとスタック・ポインタ）
5 基本機能要素（デコーダとエンコーダ、MOS集積回路） 5 プロセッサの動作原理と命令（サブルーチン・コール、演習問題）
6 基本機能要素（MOS集積回路、演習問題）
LSIメモり（LSIメモリとは、LSIメモリの分類） 		6 アドレス指定方式とプログラミング（アドレス指定方式、演算命令とデータ転送命令）
7 LSIメモリ（スタチックRAMの構成、スタチックRAMの動作タイミング） 7 ポケットコンピュータを使ったアセンブリ言語のプログラミング実習
8 中間試験 8 中間試験
9 LSIメモリ（ダイナミックRAMの構成、EPROM） 9 アドレス指定方式とプログラミング（演算命令とデータ転送命令、ジャンプ命令とコール命令、入出力命令）
10 コンピュータの基本構成（プロセッサの入出力信号、メモリとの結合） 10 アドレス指定方式とプログラミング（アドレス空間、レジスタ構成の実際例）
11 コンピュータの基本構成（メモリとの結合、メモり読み出し書き込みタイミング） 11 アドレス指定方式とプログラミング（アドレス指定方式の実際例、演習問題）
12 コンピュータの基本構成（入出力ポートとの結合） 12 入出力制御方式とプログラミング（入出力制御方式、同期方式、フラグ検査方式）
13 コンピュータの基本構成（データ・バスとアドレス・バスの兼用、バス・サイクル修了確認信号） 13 入出力制御方式とプログラミング（割り込み方式）
14 コンピュータの基本構成（バス信号構成の実際例、演習問題） 14 入出力制御方式とプログラミング（複数割り込み要因の処理、優先割り込み、DMA、演習問題）
15 定期試験 15 定期試験
成績評価の方法
定期試験を80%、小テストを20%で評価する。
学生へのメッセージ
講義内容をきちんとノートにまとめ、毎週の授業内容を復習によってその都度理解しておくこと。そうしないとだんだん授業が理解できなくなります。授業内容の理解のため、ポケットコンピュータを使った演習を授業に取り入れます。
電気工学実験2の後期で機械語、アセンブリ言語を扱うので、よく理解しておくこと。情報処理技術者試験関連科目
学習・教育目標(デザイン工学) 　 学習・教育目標(生物応用化学)