授業科目 担当教員 開講期
ディジタル回路1
(Digital Circuits 2)
松村 弘志 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
13260 2年  電子制御工学科 必履修 2単位
授業目標
 2進数や16進数を中心とした数体系を理解して基数変換や加減算の計算を行う。次に基本論理演算を理解してブール代数の基本公式を利用した演算で計算する。論理命題から論理関数の真理値表および標準形を作成して対応する論理ゲート回路を作成する。そして、論理関数を基本公式、カルノー図およびQM法を用いて簡単化する手法を理解する。さらに、簡単な入出力論理条件から論理関数を導いて組合せ論理回路を導く。
 目標は、情報数学の基礎となる2進数・16進数などの数表現と演算、2進数の符号化表現を学習した後に、論理変数を用いた論理関数とその簡単化により実現する組合せ論理回路を理解してその設計手法を修得することである。
教科書
論理回路入門  浜辺隆二著  (森北出版)
参考書
なし
授業の進め方
 講義で教科書・板書で説明を行うと共に、口頭試問したり黒板演習する。この他、復習理解度を確かめるために数回程度の理解度テストや課題レポートを行う。
授業内容
前期 後期
1  ディジタルとは何?アナログとは何? 1  論理関数の簡単化 基本公式による(1)
2  数の表現 ・2進数と10進数変換 ・2進数と16進数変換 2  論理関数の簡単化 基本公式による(2)
3  加減算  ・2進数、16進数の加減算 3 カルノー図による加法形の簡単化 ・2変数 ・3変数
4      ・補数と補数加算 4 カルノー図による加法形の簡単化 ・4変数
5  符号表現 ・2進化10進数(BCD) ・3余り符号 5  カルノー図による加法形の簡単化 ・5変数 
6   ・グレイ符号 6  7セグメント表示器の駆動回路例
7  符号誤り検出 ・パリティチェック ・チェックサム方式     7 クワインマクラスキ−法による簡単化
8  前期中間試験 8  後期中間試験
9  基本論理演算 ・集合論とベン図,ド・モルガンの定理 9  組合せ回路と設計法  ゲート記号
10         ・命題論理と真理値表      10  多段回路  AND-OR構成とNAND論理
11         ・ブール代数基本法則 11  多段回路  OR-AND構成とNOR論理
12  論理演算と論理ゲート記号 AND,OR,NOT,NAND,NOR,EORほか 12
13  論理関数の標準形と真理値表 ・加法標準形 13  応用回路 ・加減算器 ・比較器
14         ・乗法標準形 ・速記表現と相互変換               14 応用回路 ・エンコーダ・デコーダ
15  前期末試験                                15 後期末試験
成績評価の方法
 中間試験・期末試験:70%、理解度試験:10%、理解演習:20%
学生へのメッセージ
 少なくとも毎週30分程度の復習を必要とする。とくに演算計算では途中の説明や式変形を省略なく丁寧に書いておく。本科目の内容を基礎とした順序論理回路を扱うディジタル回路2へ続く。文部科学省認定ディジタル技術検定3級合格を目指して習得する。