授業科目 担当教員 開講期
生産技術表現演習
(Practice in Expression of Production Technology)
吉川貴士 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
61410 1年 生産工学専攻
(共通)
選択 1単位
授業目標
 本科目では、論理的で正確かつ明快な文章を構成する能力を習得するために、言葉の正確な用法を理解し、文章表現の方を覚え、繰り返し実践的に「書く」練習を行う。さらに、化学の論文・報告書を作成するにあたって、図表等を使用し、的確に論理的に説明する方法を身につけさせる。
教科書
国語表現ハンドブック 長谷川泉 著 (明治書院)
参考書
理工系の日本語作文トレーニング 若林敦 (朝倉書店)
レポートの組み立て方 若林敦 (朝倉書店)
授業の進め方
学生は授業中に与えられた課題に対して、文章を書く。教官は、それに対し添削を加えながら解説講義を行なう。簡単な課題からはじめ、最終的な課題には自分の専門分野の説明を行なうこととする。
授業内容
1  文章を書くということの基本(1):取り組み方  
2 文章を書くということの基本(2):表現
3 与えられたテーマに基づいて作文する(1)
4 与えられたテーマに基づいて作文する(2)
5 絵・図表・グラフに描かれていることを説明する(1)
6 絵・図表・グラフに描かれていることを説明する(2)
7 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(1)
8 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(2)
9 ビデオ等の素材から、要旨をまとめる
10 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(1)
11 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(2)
12 時事問題などのテーマに対して、一定の結論を用意し、その結論に至るまで論旨の通った文章をつくる
13 上記テーマに対して、結論の異なる者どうしで議論(ディベート)を行なう
14 自分の特別研究の内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明する
15 期末試験
成績評価の方法
期末試験を30%、授業中の課題を50%、長期休暇中の課題を20%とする。
学生へのメッセージ
我々の日常の言語活動の中「書く」のは5%にすぎないという報告がある。そのことから考えても「書く」能力の向上には、その時間を意識的に増やすと共に「書く」ための学習が不可欠だということができる。書くということは、書くべき内容を「理解し」「まとめて」いないと、書くための表現手法をもっていたとしてもそれを駆使することができない。「考えて、理解する」「まとめる」「書く」という一連の活動のトレーニングを繰り返し行なおう。実験や研究の報告書を書くことは、専攻科の学習においても、また、将来、専門的な仕事に就いてからも、必要なものである。
学習・教育目標(デザイン工学) E-1 学習・教育目標(生物応用化学)