授業科目 担当教員 開講期
生物物理化学特論
(Advanced Biophysical Chemistry)
河村 秀男 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
61310 2年 生産工学専攻
(生物応用化学コース)
選択(SM-C) 2単位
授業目標
生命の最小単位である細胞について、特に細胞膜(生体膜)と膜タンパク質について、それらの性質、機能を理解する上で必要となる基礎的事柄を説明し、細胞の働きを分子レベルで理解させることを目的とする。
教科書
生物物理化学の基礎 白浜啓四郎 他著 (三共出版)及び生物物理化学特論プリント 河村作成
参考書
生物物理化学 近藤 保 他著 (三共出版)
生体膜の動的構造 大西俊一 著 (東京大学出版会)
授業の進め方
各授業において配付するプリントに沿って授業を進める。各授業における理解度を確認させる目的で、授業の最後の問題を与え、レポートとして提出させる。
授業内容
1 生体膜の構成成分:脂質
2 生体膜の構成成分:タンパク質
3 タンパク質の高次構造
4 タンパク質へのリガンドの結合(1):結合等温式
5 タンパク質へのリガンドの結合(2):多重サイトのある場合
6 タンパク質へのリガンドの結合(3):アロステリック効果
7 生体膜の構造
8 中間試験
9 モデル生体膜(1):ミセル形成
10 モデル生体膜(2):ミセルの物性
11 モデル生体膜(3):リポソームの調製
12 モデル生体膜(4):リポソーム膜の物性
13 膜表面電位(1):電荷、電場と電位
14 膜表面電位(2):拡散電気二重層
15 期末試験
成績評価の方法
中間試験と期末試験の結果を80%、各授業において課したレポートを20%として評価する。
学生へのメッセージ
複雑に思える生命現象も、原理的には分子レベルから説明できることを理解してほしい。これまでに学習してきた生物化学、化学熱力学、電磁気学などの知識を必要とするので、自ら復習することが大切である。
学習・教育目標(デザイン工学)   学習・教育目標(生物応用化学) B-4