授業科目 担当教員 開講期
振動工学
(Mechanical Vibration)
豊田 幸裕 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
61241 1年 生産工学専攻
(機械工学)
選択 2単位
授業目標
機械力学と自動制御とを計測・制御という分類で関連付けて理解することができる。振動制御への制御理論の適用について、自動車用アクティブサスペンション等の身近な事例を用いることにより、制御系設計の手順、方法を修得し、パソコンによるシミュレーションを行い理解を深める。また、振動計測データのスペクトル解析の有効な手法である、最大エントロピー法の理論を理解する。
教科書
配布資料
参考書
振動工学の基礎 添田、得丸、中溝、岩井 (日新出版)
パソコンで解く振動の制御 背戸、松本共著 (丸善株式会社)
科学計測のためのデータ処理入門 南茂夫監修、河田聡編者 (CQ出版社)
MATLABによる制御工学 足立修一著 (東京電機大学)
授業の進め方
前半は、振動工学の基礎的事項について課題を与え、各自調査した内容を口頭発表してもらいます。後半は、振動制御へのPID制御と最適制御の設計のやり方を理解してもらいます。また、適用事例を紹介し、パソコンによるシミュレーションを実演します。最後に、ユニークと思われる、既に実用化された制振装置を、各自調査し、その内容を発表してもらいます。
授業内容
1 振動とは何か
2 課題発表 (自励振動)
3 課題発表 (パッシブ振動制御)
4 課題発表 (アクティブ振動制御)
5 スペクトル解析
6 最大エントロピー法
7 2質点系の運動方程式
8 2質点系の伝達関数表現
9 2質点系のための制御系設計
10 自動車用アクティブサスペンションの制御系設計とシミュレーション(MATLAB)
11 状態方程式
12 最適レギュレータ理論
13 最適レギュレータの設計と制御シミュレーション(MATLAB)
14 課題発表(ユニークな制振装置1)
15 課題発表(ユニークな制振装置2)
成績評価の方法
2回の報告書を40%、2回の口頭発表を60%で評価する。
学生へのメッセージ
本講義では、振動の計測データ解析と、振動の制御に関して、機械力学、計測工学、自動制御などで勉強した基礎知識を用いて、計測・制御という観点で、有機的に関連付けて理解するように努めて下さい。また、与えられた課題について、事前に調べて口頭発表することを義務付けていますので、他人と討論できるよう質疑応答を想定した調査をやるようにして下さい。
学習・教育目標(複合融合) B 学習・教育目標(生物応用化学)