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【3/7〜3/9】第10回種子島ロケットコンテストに本校チームが出場しました。

 3月7日(金)から9日(日)にかけて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターで開催された第10回種子島ロケットコンテストに電気情報工学科5年吉川敦盛君と宇田葵さんが卒業研究を通じて製作した衛星機能モデル(CanSat)が、「ペイロード部門」に出場しました。

 「ペイロード部門」は、CanSatの性能を競うもので、大会実行委員会が用意する気球にCanSatを搭載し、高度50〜100m前後まで上昇させ、空中でCanSatを放出します。その後、CanSatが自律制御により飛行または走行して、あらかじめ指定した目標ポイントの近くに到着できるかを競います。また、CanSatが自律制御を行った証拠となる「制御履歴データ」の提出が求められます。

 2人が製作したCanSatは着陸後に走行するタイプで、GPS受信機により座標を取得し目的地を目指します。今回はほぼ同じ構成の機体で2機エントリーしましたが、2機とも地上に軟着陸後、予定どおりに走行を開始しました。しかしそのうち1機は、気球から降下する際に使用したパラシュートに絡まってしまい、そこでリタイヤとなりました。もう1機は走行を続けることができたものの、当日の小雨で濡れた地面でうまく直進できず、目的地に到達しませんでした。しかしながら、強風の吹く中でパラシュートを用いた軟着陸に成功し、CanSatが走行開始したことに加えて制御履歴も取得できたことにより、この2機のCanSatで優勝及び準優勝を勝ち取りました。さらに、全種目の中で最も優れたパフォーマンスを見せた機体に贈られる「ロケットコンテスト大賞」も受賞しました。

CanSatが収納されたゴンドラ(中央)とデータを確認する吉川君(左手前)
パラシュートを切り離し、走行開始したCanSat
表彰式・技術者との交流会にて若林助教(左)と吉川君(右)
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