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【8/6】小・中学校理科教員 夏季実技研修会を開催しました。

 8月6日(月)、新居浜市内の小・中学校の理科教員を対象に夏季実技研修会(後援 新居浜市教育委員会)を開催しました。本研修会は、児童生徒の理科や科学技術に対する興味関心を高め、知的探求心を育成することを目的としており、教員に理科実験や専門的な内容を紹介する機会として、毎年開催しているもので、今回は26名の参加がありました。

 本年度は「見えないものを観察しよう!」と題し、放射線や磁力線といった目で見ることの出来ないものの様子を観察、理解することをテーマに実施しました。

 午前の研修では、本校電子制御工学科の白井みゆき講師が、放射線についての講義を行いました。その後、本校環境材料工学科の松英達也教授の指導により、ランタンに使うマントルとアルコール、ドライアイスを用いて「霧箱」を作成し、マントルから発する放射線の様子を観察しました。参加者はランタンから発する筋状の雲を見て、放射線の存在を確認し、驚嘆した様子でした。

 午後の研修では、本校電子制御工学科の松友真哉講師の研究室で開発されているシミュレーションソフトを用いて、磁力線の様子を確かめました。これは、磁石や電流の流れる導線に見立てた模型を、パソコン接続されたWebカメラで映すと、プログラムがそれを認知し、磁力線の様子を画面に表示するというもので、小・中学生が磁石や電流に関する学習をする際の教材としての利用を想定しています。

 参加者からは、「身近な材料を使い短時間で放射線を観測することができ、驚いた。」、「磁力線をパソコンの画面上で見ることができ、生徒がイメージしやすいと思う。」、「授業に役立つ。」との感想がありました。

 主催した本校ものづくり教育支援センターにおいては、今後も小・中学校の理科教育の一助となるようこのような活動に取り組んでまいります。

 
校長挨拶
放射線について解説する白井講師
霧箱を製作する参加者
「放射線」を観察する参加者
マントル(中央)から出る放射線によって
筋状の雲が発生した様子
磁力線シミュレータの説明をする松友講師
シミュレータを動かしている様子
松田ものづくり教育支援センター長の閉会挨拶
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