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【8/1】小・中学校理科教員 夏季実技研修会を開催しました。

 去る8月1日(月)、小・中学校の理科教員を対象に、夏季実技研修会を実施しました。研修会には、新居浜市内の小・中学校の校長・教頭・教諭、総勢25名が参加しました。

 本研修会の趣旨は、児童生徒の科学技術に対する興味・関心を高め、知的探求心の育成などにも活用できる理科教材の作製を中心に、小・中学校の教員に問題解決的な活動を体験していただくことにあります。今回のテーマは「理科教材の開発〜風力発電キットと分光器」と題し、参加者全員で製作に取り組みました。

 午前の研修では、ペットボトルを利用した風力発電キットを作成しました。このキットは風の力で発電した電気により、LEDの点灯やオルゴールの作動が可能であり、さらにコンデンサーによる蓄電もできます。完成後は自然風の代わりに用意した扇風機の前にいくつものキットが並んで出来具合を確認していました。

 午後の研修では、回析格子を活用した分光器を製作し、蛍光灯や太陽の分光パターン観察だけでなく、炎の色を見てどんな金属が含まれているか(炎色反応)を分析する実習を行いました。参加者は、改めて光の性質を実感し、その性質を利用した実験方法に夢中になり、これを学ぶ生徒の目線で実習に取り組んでいました。

 また、参加者の間で「学校でやりたくなった」といった声も聞かれ、参加者にとっても、この研修会を企画している本校「ものづくり教育支援センター」の教員にとっても、充実した内容の研修となりました。

製作のコツを伝授する松英准教授
風力発電キッド作成の様子①
風力発電キッド作成の様子②
扇風機の風を受けて発電中
分光器作成の様子①
蛍光灯のスペクトル
分光器作成の様子②
炎色反応を分析中
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