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第45回新居浜高専工業技術懇談会を開催しました。

 去る11月19日(金)、一般市民のみなさま・地域の企業・本校生徒および教職員を対象に、第45回新居浜高専工業技術懇談会を開催しました。懇談会への参加者は、総勢60名にのぼりました。

 今回の内容は、『 産学官交流「環境・エネルギー 〜持続可能な社会に向けて〜若手研究者の発表及び現状等について」』を大きなテーマとし、これにそった内容の講演およびパネルディスカッションの2本立てで行われました。講演には、独立行政法人理化学研究所守屋バイオスフェア科学創成研究ユニット特別研究員である木原久美子氏をお招きし、「シロアリ共生系が生み出すバイオ燃料:木質バイオマスを高効率で分解する因子の探索研究」を題目に、実際に研究で飼育しているシロアリを観察したり、簡単な工作を行ったり、普段とは違った視点からのシロアリについて御講演頂きました。講演終了後には、木原先生の周りを参加者が集い、多くの質問が寄せられる等、参加者の興味・関心の大きさを感じました。

 次に、木原先生と共に、愛テクフォーラム学生会員3名を交え、「環境・エネルギー〜持続可能な社会に向けて〜」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。パネルディスカッション初体験となる学生会員を、木原先生がうまく誘導し、参加者を含め、様々な意見交換がなされました。

 懇談会終了後のアンケート結果においても、「普段は人間の生活にとって有害である対象を逆に利用して、エネルギーを取りだそうとする所に、自身の考えに感じるものがあった」「ものの見方を一つ変えることで、新たな発見があると強く感じた」「共生とは、たった一つの因子の欠如によって、作用を示さない恐れがあるという事を、改めて知った」といった回答があり、多くの参加者にとって、興味・関心を持つと同時に、新たな発見がある充実した懇談会となりました。

講演頂いた木原先生
熱心に聴き入る参加者
5秒間クイズに答える参加者
初めて見る本物のシロアリ
鋭い質問をする参加者
パネルディスカッションの様子
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